ワーケーションは世界・日本共に脚光を浴びており、別の記事では、中にはワーケーション目的のビザを発行する国などが誕生し、世界的ピンチにをチャンスに変えようとしている国も出てきており、新たな起爆剤となっているワーケーション
プールつきヴィラやヨットの貸し切りなど形が変わってきているワーケーション
日本では地方のホテルや旅館中心に導入・取り組みが始まりつつありますが、世界はもう少し、動きが活発で、豪華ヴィラを一棟丸ごと貸し出すといったものもあり、形を変化させています。
海外のユニークな動きとサービスを紹介
一戸建ヴィラの貸し切りワーケーション
インドのラグジュアリー系民泊を扱う「SaffronStays」では、一戸建ヴィラの貸し切りワーケーションを提案
個人所有の別荘やヴィラ、バンガローを宿泊施設として借り上げ、管理・予約代行をしており、国内の11都市とその郊外を中心にサービスを展開しています。コンセプトは「Wi-Fi、誰もいないビーチ、ヒュッゲ(Hygge)」としたワーケーションパッケージのサービスを展開している。
プネ県ムルシ地区などの一覧例
コロナの影響でチェックイン48時間前に発行されたコロナ未感染の証明書が必要となり、サービスを最低滞在期間は1カ月とし、最初の14日間は宿泊施設から外に出ることはできず、滞在中は、感染対策を十分にとって調理された手料理が用意され、2日に1回清掃があり、ホテルと同等のサービスを提供が売りのようです。
ヨットのチャーターで船旅をしながら仕事を
日本ではコロナの緊急事態宣言の際にキャンピングカーの需要が高まり、39県の2020年5月売上249%増加やキャンピングカーレンタル増加したそうで、世界ではカリブ海のヨット会社「Fraser Yachts」は、非常事態宣言後にヨットのチャーターや購入の受注が増加、Fraser Yachts社では「多くのお客様がヨットでの滞在を楽しんでいます。コロナ危機は私たちに、家族や友人が人生で最も大切なものであることを気づかせてくれたのです」と話している。
船に乗りながら自然の中に身を置き、非日常を存分に味わえる新しい仕事のスペースとして活用としている人も居るようだ。
Fraser Yachtsのサービス一覧例
ヨットはモーターと帆のタイプがあり、1週間からレンタルが可能で、価格は70,000 ユーロ (日本円で870万円程度)とけして安くない金額ではあるが、需要が高まっているのも事実である。
ホテルの客室をワークスペースとして使用できるプラン
シンガポール:ラッフルズのバトラー(執事)つきサービス
シンガポールを代表する名門ホテル「ラッフルズ・シンガポール」では、ワーケーションパッケージ「Work from Home」の販売を開始、プランの内容はスイートルームをバトラー(執事)サービスつきで使うことが可能、時間はAM7時からPM19時までの12時間、その他にジム・チームミーティングができる図書館を無料で使用可能で、レストラン・バー・スパは15%割引が適用される。
料金は1日290シンガポールドル(日本円で23,000円程度)で、現在は在住者のみに販売している。
アメリカ: マンハッタンの都心でシティワーケーション ※現在閉鎖中
1926年に建設されたホテルで、ニューヨークの中心地、マンハッタンのミッドタウンにある「インターコンチネンタル・ニューヨーク・バークレー」
8月下旬に再オープンする予定で現在は閉鎖中、ホテルではワーケーションのパッケージ「The Offices at The Barclay」を販売予定で部屋はトラディショナル、ラウンジ&コンフォートの2タイプから選ぶことができ、料金は1日500USドル(日本円で58,273円)、または1カ月6250USドル(日本円で708,756円)程度で、以下利用可能・特典・オプションとなるようです。
・無料の無線インターネットと市内通話(Polycom利用可能)
・フィットネスルームの無料利用
・ビジネスセンターでの無料の印刷サービス
・無制限のコーヒーと紅茶を備えた室内キューリグ
・ミネラルウォーター、コールドブリュー、エネルギードリンク付き冷蔵庫
・標準の事務用品が利用可能
・注文用の朝食、ランチ、午後の軽食をパッケージ化
・利用可能な月間駐車スペース
フランス:シャンパーニュ地方の丘でワーケーションを
シャンパンの産地で有名なフランスのシャンパーニュ地方の丘に建つ「ロイヤル・シャンパーニュ・オテル&スパ」では、2020年末までスイートルームでのランチつきオフィスプランを販売
車で首都のパリ・シャルルドゴール空港から1時間半でアクセス可能、客室には高級ブランドエルメスのアメニティが置いてあり、自転車のレンタル・フィットネスエリア・会議室(最大60名)、イベント・スパ・ヨガなど完備
このプランは3泊以上の宿泊が必要であり、利用者はプール、サウナ、ジムを無料で使用でき、一日の終わりにはシャンパンとチーズも用意されている。なお、、料金は1泊1名で504ユーロ(日本円で63,047円)で総額の50%の前払い。到着日の24時間前まで無料で予約をキャンセルが可能というプランです。
ヨーロッパ・北欧で合計320軒のワーケーションプラン
全世界に100ヶ国、4,100軒以上のホテルがあるリゾート大手リゾートチェーン「アコー」複数のIT系企業の買収など、デジタル戦略への投資も加速している企業で、ワーケーションプランで8月に独自のワーケーションプラン「ホテル・オフィス」を販売
「ホテル・オフィス」は、英国全体で250件のホテルで、さらにヨーロッパ全体で70件のホテルで利用可能、ヨーロッパでさらに追加されていくとの事、ユーザーは1日に予約するか、5日間のパッケージを選択可能
利用時間は午前9時~午後18時の9時間で、すべての室内設備に加えて、参加ホテルの空室状況に応じて、敷地内のバー、レストラン、ウェルビーイングルーム、プライベートオフィスとして部屋を提供するプランだ。利用者は室内設備の他、レストランやジムなどの館内施設も使用できる、ホテルチェーンのポイントも溜まる。
各ホテルは感染対策を徹底しており、無料の遠隔医療相談ができるサービスも備えている。
また、2022年までにアコーホテルズ内を中心にコーワキングスペースやワークスペースを1,000カ所以上の場所で展開を予定で、まだまだ拡大をしていきそうである。