小泉進次郎大臣がワーケーションを体験_日本政府の働き方を変えられるか?

小泉進次郎環境大臣は2020年9月4日に、福島県の磐梯朝日国立公園の施設を訪問し、休暇地で働くワーケーションを体験。小泉氏は政府の中央官僚が働く、霞ヶ関でもワーケーションを取り入れた多様な働き方ができる必要性を示唆しました。

進まない中央官僚の働き方改革

働き方改革の最中、業務で国会議員とのやりとりを行う必要のある中央官僚たちの過酷な労働環境が問題となり、物議をかもしています。
働き方改革を支援しているワーク・ライフバランス社が実施したコロナ禍における国家公務員の働き方に関する実態調査では、「議員への説明が電話やオンラインに移行したかどうか」との質問が実施されました。回答者の約83%が「そう思わない」と回答し、約8割の中央官僚が国会議員とのやりとりを対面のまま業務を実施している現状にあります。

また、「議員とのやり取りで、官僚の働き方の質を高めるための配慮を感じる変化が起きたかどうか」という質問では、業務で国会・議員対応がある回答者の内、9割以上が「配慮を感じる変化はなかった」と回答しており、政府が働き方改革を唱えているにも関わらず、中央官僚の働き方は従来の働き方と変わらない現状にあります。
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さらに、「議員とのやり取りがFAXからメールに移行したかどうか」の質問では、回答者の86.1%が「そう思わない」と回答しました。そのため、たとえ中央官僚の職場内でペーパーレス化が推進されていたとしても、国会議員に対しては紙で用意しなければならないなど、業務の無駄が多いことが問題として挙げられています。そのため、大臣を始めとした国会議員によるオンラインの導入が強く求められています。
参照:霞ヶ関の過酷な労働実態。若手官僚から悲痛な声 「マスクを外させられた」「国会議員対応のために出社」

小泉環境大臣が推し進めるオンライン化

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一方、前述のワーケーション体験を行った小泉進次郎環境大臣は、霞ヶ関で働く官僚のデジタル化、働き方改革を推進しています。ワーク・ライフバランス社が行った同調査では、「大臣とのレクが電話やオンラインに移行したか」という質問には、環境省と経済産業省がほかの省庁を突き放す結果となっています。特に環境省はオンライン化の導入が進み、テレワークのしやすさで全省庁の内トップとなっています。
ハフポストより参照:「小泉大臣だからできた、というのでは困る」コロナ禍の働き方改革、トップは環境省

働き方改革でワーケーションに注目が集まる

小泉大臣は、中央官僚の働き方改革を推進するうえで、ワーケーションに注目しています。 ワーケーションはワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語であり、テレワークが広まる現代において、職場以外で働く新しい仕事のあり方として、各所で徐々に広がりを見せています。

小泉環境大臣は2020年9月4日に、島県北西部の北塩原村にある磐梯朝日国立公園内の宿泊施設である「休暇村裏磐梯」を訪問。芝生の上でワーケーションの体験を行いました。大自然の中、リラックスした状態で約1時間もの間、ワーケーションを実践している企業や環境省の新入職員らとオンライン環境を通じて意見交換を行い、落ち着きながら業務に励みました。

ワーケーションの体験後、小泉環境大臣は「1回経験すると、オフィスの中でずっと仕事をしているのが嫌になる」と感想を語った上で、「多様な働き方ができる企業には良い人材が集まる。今の霞が関は、このまま働き方改革をやらなかったら、いい人材は集まらない」と現状の中央官僚の働き方に対して指摘しました。

小泉環境大臣率いる環境省では、ワーケーションで磐梯朝日国立公園など所管する国立公園を活用してもらうべく、他の省庁に先駆け、ワーケーションという新しい働き方推進しています。コロナ禍で海外から国立公園を訪れる旅行者は大幅に減少を見せています。そのため、小泉環境大臣は国立公園が働く環境として魅力的な場所であることを主張しています。
ハフポストより参照参照:霞が関人材不足これで解決?小泉氏がワーケーション体験

環境省の大臣である小泉環境大臣がワーケーションに対してその有用性を言及したことは、政府の中央官僚の働き方だけでなく、日本の働き方を変えてくれる起点と言えるでしょう。オンライン化やテレワークだけでなく、ワーケーションという働き方が当たり前となりえるかもしれません。

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