「ユニクロ」「GU」のファーストリテイリングが脱炭素へ。サステナの方針具体化しジャック・アタリ氏との対談も

2021年2月2日

サステナブル消費を急進させるファーストリテイリングが、サステナビリティレポートを刷新。レポート内容に加えてジャック・アタリ氏と柳井社長の対談、メディア説明会もオンラインで実施しました。

 

ファストリが脱酸素を加速


(画像:ファーストリテイリングが脱炭素へ 気候変動対応をサステナの重点施策に 環境負荷を減らしポジティブへ(松下久美) – 個人 – Yahoo!ニュースより抜粋)

「ユニクロ」や「GU」(ジーユー)を手がけるファーストリテイリング(以下、引用以外ではファストリと表記します)が、温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指す「カーボンニュートラル」にコミットメントし、脱炭素を加速することを明言しました。

柳井正会長兼社長はポジティブであることの重要性や、サステナブルであることはすべての大前提だとしたうえで、カーボンポジティブにも挑戦する姿勢を打ち出し、次のように発言しています。

企業活動自体が社会にとって、特にステークホルダー全員にとって、お互いにプラスになっていくことが大事だ。(ファッション産業は)地球環境に対してかなり負荷を与えてるので、その負荷をできるだけ少なくし、むしろマイナスにする

(参考:ファーストリテイリングが脱炭素へ 気候変動対応をサステナの重点施策に 環境負荷を減らしポジティブへ(松下久美) – 個人 – Yahoo!ニュース

また、新型コロナウィルスの感染状況などを踏まえ、柳井氏は次のように訴えています。

地球そのものが有限だということをもう1回自覚することが大切だ。過去にも何回も警告があったが、パンデミックが起こってしまった。世界各国が力を合わせてこのパンデミックを早く収束することと、地球環境に対してプラスになること、自分たちができることを積極的にやっていくことが必要だ

(参考:ファーストリテイリングが脱炭素へ 気候変動対応をサステナの重点施策に 環境負荷を減らしポジティブへ(松下久美) – 個人 – Yahoo!ニュース

ファストリでは、2006年から毎年発行してきたサステナビリティレポートを2021年2月2日に「Fast Retailing Sustainability Report 2021」として刷新・発行しました。これと同時に、メディア説明会もオンラインで実施しています。
 

「Fast Retailing Sustainability Report 2021」オンライン説明会での説明内容

ファストリのサステナビリティレポート「Fast Retailing Sustainability Report」とは

サステナビリティレポートは「Fast Retailing Sustainability Report 2021 OUR PATH TO A POSITIVE WORLDポジティブソサエティへの旅」と題され、2月2日に発行。ジャック・アタリ氏と柳井社長の特別対談などが収録されておりボリュームある内容。

 

「気候変動対応」は「当社のサステナビリティの最大のチャレンジ」

サステナビリティの統括者である新田幸弘グループ執行役員は、過去20年間におけるファストリの軌跡を振り返り、2021年の重点領域としては新たに「気候変動対応」「服を通じた社会貢献活動の進化」「お客さまとの協同の取り組みの推進」を掲げることを発表しました。とりわけ重視してゆくのが全世界的にも優先度が高いとされている「気候変動対応」。新田氏は、当対応を「当社のサステナビリティの最大のチャレンジ」として位置づけ、パリ協定に基づき2050年までに温室効果ガス排出量を削減し、ゼロにするとする世界的な目標を尊重していく旨を強調しました。2021年中に、サプライチェーンや店舗、オフィスを含め、温室効果ガスの長期の削減目標や具体的なアクションを策定して公表する意向も示しています。また、新田氏はファーストリテイリングの企業意義を踏まえ、次のように語っています。

我々のサプライチェーンは、アジアを中心としており、地球環境問題、人権労働問題に対して、業界のリーダーとして率先して改善に取り組んでいく

(参考:ファーストリテイリングが脱炭素へ 気候変動対応をサステナの重点施策に 環境負荷を減らしポジティブへ(松下久美) – 個人 – Yahoo!ニュース

 

ファストリのめざましいサステナ実績

ファストリでは、2020年末までにユニクロのヨーロッパの60店舗での再生可能エネルギーへの切り替えを完了済みです。日本では環境が整わない部分があるという事情があるものの、今後は地道に導入してゆく予定です。また各国の店舗内でも、順次再生可能エネルギーを導入する計画を提示しています。国内では、ユニクロ川越店において2019年に建物と敷地利用における国際的な環境性能評価システムLEED(Leadership in Energy & Environmental Design)のO+M(Operation and Maintenance: 既存建物の運用・保守)分野にて、日本国内で小売店舗としては初のゴールド認証を取得しているという快挙も。

 

ポジティブソサエティの実現にむけて

柳井正会長兼社長は、「コロナ禍の社会と企業の在り方」「『社会インフラ企業』を目指すファーストリテイリングが考えるサステナビリティ」について、次のように語っています。

今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって世界の状況が一変した。グローバルの人の往来は止まり、各国の経済は停滞している。加えて世界の大国の間で政治的経済的対立が激化し、そのことがビジネスの現場にも深刻な影響を与えている。まさに危機的な現状だ。しかし、このような状況にあって、今最も必要なことは、世界中の個人や企業が、ポジティブに考えて、すぐに行動して、力を合わせてピンチをチャンスにすること、より良い社会を実現することだ。

今回のサステナビリティレポートの中で、ジャック・アタリさんと対談したが、現在の地球上で起きている問題は一国レベルでは解決できない。国を超えて全世界に住んでいる人がこれは自分の問題だと思って、考えて行動しないといけない。それも悲観的になるのではなく、ポジティブに考えてやる。同時に、世界の歴史をよく知り、その上で、現在があり、将来があること、ポジティブな将来を本当に実現できるために何ができるのか(考えて行動することが重要だ)。

残念ながら現状は、今のこと、目先のこと、その利害だけ考えて全員が行動している。殻に閉じこもっている。世界と繋がってるが繋がってないふりをしてる。非常に残念な現状だ。私はこのままでは地球は今の世代で終わりになってしまうかもしれないと考えている。

そうならないためには、全世界の人々、企業が人類全体の将来を考えて、経済活動はどうあるべきなのか、地球環境はどうあるべきなのか、自分のやってるビジネスはどうなのか。その事をぜひ本当に真剣に考えてもらいたい。そして行動しないといけないと考えている。

さらに、企業としての決意を広く世界に知ってもらうために、世界発信するために、サステナビリティレポートを大幅に刷新した。平和で安定した豊かな社会がない限り、企業の繁栄はない。サステナブルであることは全ての大前提であると思っている。会社の存在そのものが社会をより良くする会社になるために、我々は本気で行動することを約束する。

(参考:ファーストリテイリングが脱炭素へ 気候変動対応をサステナの重点施策に 環境負荷を減らしポジティブへ(松下久美) – 個人 – Yahoo!ニュース

 

経済学者・思想家のジャック・アタリ氏との対談


(画像:サステナビリティレポート│[特別対談]ポジティブソサエティへの旅より抜粋)

また、夜間外出禁止令下のパリから経済学者・思想家のジャック・アタリ氏と東京とをつないだ2時間の対話では、コロナ後の世界に求められるものをめぐって多様な話題が飛び交いました。

たとえば、現在世界中で取りざたされるサステナブルな社会への営みにおいては、生態学的にだけでなく、経済的、政治的にも機能しているかどうか、すなわちその社会が次世代の利益を考えているかどうかであるということが言及されました。(アタリ氏はこれを「ポジティブソサエティ」と呼びます。)これは、刊行されたばかりのアタリ氏の著書『命の経済 パンデミック後、新しい世界が始まる』での、コロナ後の世界でこれから重要になってくるものとして「命の経済」(※)であるとする主張を踏まえての話題です。その上で、服飾分野ふくめあらゆる産業において、自分たちが行っていることが「命の経済」の一部となっているかという問いかけがあらゆる仕事に求められるのです。

また、ポジティブソサエティの根幹となる「利他主義」こそが、今回のパンデミックでの波及的な悲劇や、人類と環境の紛争とも言える環境問題、文化のちがいによる軋轢などを解決する糸口となること、また一方でそうした利他主義を広く流布するために、世界共通の法やルールを作ることには限界があり、個人が生涯をかけて自分を磨いてゆくことこそが、やがて利他主義をふくめた思想の発展、社会の豊かさにも繋がってゆくことが語られました。
(参考:サステナビリティレポート│[特別対談]ポジティブソサエティへの旅

(※)「命の経済」とは生命を基盤とするパンデミックに負けない経済・社会の構想についてのアタリ氏の用語ですが、この概念について詳しく知りたい人は、ぜひアタリ氏の近著をチェックしてみてください。

 

■会社概要

会社名:株式会社 ファーストリテイリング  FAST RETAILING CO., LTD.
代表者:柳井正会長兼社長
本社所在地:〒754-0894 山口県山口市佐山 10717‐1
設立日:1963年5月1日
URL:https://www.fastretailing.com/jp/

 

■本件に関するお問い合わせ

ファーストリテイリング サステナビリティレポートについては、以下、ファーストリテイリングサステナビリティのページより、PDFにてダウンロード可能です。
【ファーストリテイリング サステナビリティ】
★サステナビリティレポート
https://www.fastretailing.com/jp/sustainability/report/

 
冊子を希望する場合は、メールでの問い合わせ窓口より、以下の必要事項を入力のうえ請求可能です。
【必要事項】
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★メールでの問い合わせ窓口
https://faq.uniqlo.com/contactus?a=MDAwMDA2MTQ0

 

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