ワーケーションを活用した長期の海外旅行が当たり前に⁉

新型コロナウイルスの蔓延により、リモートワークが普及しました。その結果、従来の日本の働き方を変える動きが広まりを見せており、ワーケーションを活用して長期の海外旅行を実現するビジネスパーソンも登場しています。

有給休暇の取得が難しいと感じる日本人の労働観

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働き方改革が叫ばれている日本社会においてさえ、有給休暇の取得など休暇をとることに抵抗感がある人も多いのではないでしょうか?エクスペディアがおこなった有給休暇の国際比較調査では、「有給所得に対する罪悪感があるか」という質問に、日本人の58%は罪悪感がある、と回答しました。

日本とは異なり、欧米など諸外国では、自らの働き方を選択したうえで、個人と会社が労使契約を結ぶことが一般的であり、個人が主体となる生き方が強く根付いています。欧米諸国のビジネスマンは、休暇や給与など自らの意思で会社と交渉しながら、個人の意思に従った働き方を選択できることが特徴としてあります。また、イギリスでは有給休暇を最長28日ほど取得することができ、ヨーロッパの諸外国では1か月ほどのバカンス休暇をとる習慣も根付いています。一方、日本では有給休暇の取得は難しいと感じる人が多いだけでなく、長期休暇を活用した旅行もできない人が多いといえます。

参照:【世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2018】 日本の有休取得率、有休取得日数、ともに世界最下位 「有給休暇の取得に罪悪感がある」と考える日本人は世界最多! 「上司が有給休暇の取得に協力的」と考える日本人は世界最少!

コロナ禍で変わる日本陣への働き方の意識

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有給休暇の取得の難しさに加え、転勤やジョブローテーションなど、従来の日本で当たり前で合った会社に属しながら働くという意識がいまだにありますが、コロナ禍を機転に会社に依存するという日本人の働き方への意識が変容しています。

日経ビジネスが日経BPコンサルティングと共同で8月におこなった独自調査では、「新型コロナウイルスを機に、働く上での意識の変化」を伺った質問に、57.6%がワーク・ライフ・バランスへの意識を強めたことが明らかになりました。また、31.1%が社会貢献の意識が高まったことを回答している一方、従来の日本で一般的であった昇進・昇格は変化があまり起きませんでした。そのため、会社に依存するだけでなく、個人が主体となり自身の生き方や働き方の選択をおこない、働く意義を見出す動きが加速しつつあります。

参照:「新型コロナウイルス感染拡大に伴う働き方の変化に関する調査

旅行をするにはワーケーションが最適

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従来の日本人の労働観が変容しつつある現代において、ワーケーションを取り入れた働き方が注目されています。ワーケーションはバケーション地で仕事をするという新しい時代の働き方であり、ワーケーションを活用しこれまでは難しかった長期の海外旅行を実施するビジネスパーソンも登場しています。

ソーシャルメディアの事業をおこなうガイアックス。ガイアックスに勤める肘井絵里奈さんは、世界一周の夢を叶えるためワーケーションを実施。肘井さんは2020年2月からワーケーションを開始し、メキシコ、グアテマラ、ベリーズなど中南米を回り、アフリカ、中東、アジアを経由して世界一周を計画していた。しかし、コロナが流行して影響により帰国することとなりましたが、約1カ月半の充実したワーケーションを過ごされました。

肘井さんは、ガイアックスでSNSを活用した企業のマーケティングやPR支援をおこなっておられ、出発前に10社程度あった担当顧客企業を5社に絞り、ワーケーションを開始。観光を主軸においた平日は2時間、観光客の多い休日は10時間以上働くというカタチでワーケーション実施されました。インターネット環境の整った場所で、顧客とやりとりを行うなど業務を遂行され、リフレッシュしながら仕事に向き合うことで、ポジティブに業務をおこなえるようになったといいます。

参照:世界一周しながら仕事、 「ワーケーション」が問う「労働」の意味

今回のようなワーケーションで自由な働き方をおこなえるようになった背景として、ガイアックスは裁量労働制を採用しており、会社と従業員の信頼関係をもとに働く時間や場所を問わない環境が構築されていることにあります。

新型コロナウイルスをきっかけとした働き方や生き方の変化に伴い、会社と信頼関係を結びつつ個人が主体となり自身の生き方や働き方の選択ができる世の中になりつつあります。そして、海外への長期旅行など、自分らしい人生を歩むための一つの選択肢として、バケーション中に休みながら働くというワーケーションを取り入れた働き方が浸透していくのではないでしょうか。ワーケーション協会では、休みながら働くというワーケーション本来のあり方をこれからも発信いたします。

 

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