2020年7月27日に旅行会社の大手JTBがコロナの影響により働き方の変化に対応するため(ニューノーマル時代)ワーケーションの提案を自治体・観光事業などへ提案
ニューノーマルとは?
社会的に大きな影響を与えるできごとが社会に変化をおこし、新しい常識や常態が生まれることを指します。「新常態」が「ニューノーマル」と指すようです。
過去2回起きたニューノーマルで現在のビジネスが成立していると言われており、➀2000年初頭のインターネットの本格的な普及・➁2009年のリーマンショック後のCSR(共通報告基準)やSDGs(持続可能な開発目標)になり、今回の3度目のニューノーマルではDX(デジタルトランスフォーメーション)やテレワークなどの対応と言われております。
なぜ、様々なメディアでニューノーマルが騒がれているのかと言うと、普段のビジネスモデルが通用しなくなったり、新しいビジネスが急速に広がったりするため、そのまま事業を持続していると倒産の危機・シェアを奪われてしまうといった事が起きる可能性があるので、それに対応できるように第三のニューノーマル、デジタルトランスフォーメーションが必要だと言われているのです。
JTBの具体的な3つの取り組み
(1)企業及び従業員のニーズを踏まえた地域(ワーケーション拠点)とのマッチング。
(2)自治体・地域及び観光事業者と連携したワーケーション関連コンテンツ開発。
(3)各地ワーケーション型商品(個人向け・法人向け)の開発と販売。
働き方改革による法律の整備で2019年から、年5日間の年次有給休暇の義務づけやフレックスタイムの導入など、企業は従業員に対して働きやすい環境の整備を行っています。そして、コロナウイルス感染拡大の影響によるニューノーマル時代の働き方ガイドラインを政府が発表し、テレワークから新たな働き方の【ワーケーション】によるワークスタイルの基本的な勤務形態の変化として推進していく発表をしております。
内閣府からは、新しい生活様式を踏まえた地域経済活性化等に関する事業例(地方創生臨時交付金の活用が可能な事業)、「 都市と地域の両方で働く・楽しむライフスタイルの開拓 」が発信されました。
・ ワーケーションや人材マッチング等の新たな地域移住等の需要の取り込み支援
・ テレワークの導入、テレワーク用サテライトオフィスの整備支援
環境省においても、「国立・国定公園、温泉地でのワーケーション推進」の支援予算なども確保しており、新型コロナウイルスの感染拡大により甚大な影響を受けている地域経済の活性化を目的とした補助事業の公募が実施されるなど、各省庁がニューノーマル時代の新たな働き方を支援する動きを見せております。
環境省:令和2年度(補正予算)国立・国定公園への誘客の推進事業費及び国立・国定公園、温泉地でのワーケーションの推進事業費に係る補助事業者(執行団体)の募集についてより抜粋
JTBでは上記のこれらの環境を踏まえ、連携しているステークホルダー(企業・行政・NPO等)との接点を活かし、ワーケーションの実施企業の課題・企業ニーズを地域(ワーケーション拠点)と共有を行い、ワーケーションに適応したコンテンツ開発や企業と地域のマッチングなど、企業と従業員にとって有益な関係性の構築と、地域における関係人口の増加に貢献した、ニューノーマル時代の新たな働き方変化に対応した持続可能なワーケーションを提案すると発表
JTBは個人と法人に設けてワーケーションの区分をする
区分 | 利用者 | 主な利用イメージ |
個人向け | 従業員または個人 | 休暇活用型、テレワーク型 |
法人向け | 企業または団体・クループ | オスサイト会議・研修型 |
■個人向けワーケーション
休暇活用型(主は休暇):有給休暇中の旅行先で休暇の合間に半日又は数日働くこと
テレワーク型(主は勤務):リゾート地やサテライトオフィスなどで連続して勤務すること
■法人向けワーケーション
オフサイト会議・研修型:リゾート地や温泉地などで実施するミーティングや研修などのグループワーク
法人向けの注意点
ワーケーションを導入する企業においては、現在のの就業規則(フレックスタイム制、裁量労働制、時間外労働、労災、通災など)や経費処理の取扱方(交通費、滞在費など)などが、ワーケーション推進における課題となっています。
◆JTBがご提案するワーケーション(例)
(1)【沖縄県:名護市】長期滞在型リゾートワーケーション カヌチャベイホテル&ヴィラズ
那覇空港から車で1時間20分の仕事の時間以外には併設されたゴルフ・海でのアクティビティの体験が可能で沖縄ならではの趣味が魅力です。コンセプトはリゾートホテルを活用した新たな働き方の提案。都会の幻想から非日常的な空間が広がる場所で仕事を行うことは、ストレスから解放されて業務効率の向上が期待可能で、星空がきれい、紅茶の手作り、子供も楽しめるビーチコミングなど可能です。
(2)【和歌山県:白浜町】WORK×ation Site南紀白浜
三菱地所の提案する1室を企業向けに1日単位でお貸しできる、南紀白浜のワーケーションスペース、広さは60㎡(16名収容)利用可能です。南紀白浜空港から車で約5分、南紀白浜ICから車で約10分の好立地です。
また、近くには温泉・市場・水族館などもあり、繁華街やビーチにも近いため様々なプランを組み合わせることができます。三菱地所は、まもなく2カ所目のワーケーション施設を他エリアにてオープン予定、また、以下のイメージでプロジェクトのスケジュールを組むことも可能で、10万円で1日で使用可能となっております。
(3)【神奈川県:観音崎】JTB×スノーピークビジネスソリューションズ
キャンプ用品などを扱う、スノーピークの用品を使ったアウトドアワークスタイルのご提案です。組織活性化を支援する「スノーピークビジネスソリューションズ」と、都心から約1時間、三浦半島の南東に位置する「観音崎京急ホテル」との協業により、非日常感溢れるCAMPING OFFICEの設営を実現、料金は9,000円からと非常にリーズナブルなものとなっております。
JTBの会社の情報
会社名 株式会社JTB
代表者 取締役会長 髙橋 広行
設 立 1963年11月12日(創立年月日 1912年3月12日)
所在地 〒140-0002 東京都品川区東品川2丁目3−11
URL https://www.jtbcorp.jp/jp/