フェラーリの地球温暖化対策、世界的な環境問題非営利団体「CDP」が高評価

2020年12月26日

フェラーリは、世界的な企業の持続可能性戦略評価機関であるCDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)による評価で、地球温暖化対策の見地から高評価を受けたことを発表しました。サステナビリティを掲げカーボンニュートラル※達成を目指すF1業界の中でも随一の成果と言える取り組みと企業スタンスに注目が集まっています。

※カーボンニュートラル:地球環境において、CO2純排出量をゼロにすることやその取り組み(詳細は後述)

 

CDPによるフェラーリの高評価

(画像:フェラーリの地球温暖化に向けた取り組みを、世界的な環境問題非営利団体が高評価 – GENROQ Web(ゲンロク ウェブ)より抜粋)

CDP「フェラーリは環境パフォーマンスと透明性における世界的リーダーである」

 

イタリアの高級自動車メーカー「フェラーリ」は、環境報告や企業の持続可能性戦略への評価専門の非営利団体CDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)が公表した2020年の年次レポートにて、「環境パフォーマンス」と「透明性」の2つの側面において、「世界的リーダー」であるとして評価認定を受けました。

 

CDPによる評価観点

CDPでは、独自のプロセスを用いて、「情報の完全性」、「環境問題に対する認識の高さ」、「気候変動との戦いで進歩した証拠」を元に、A〜Dのスコアで企業評価を実施しています。フェラーリはこの企業評価によって「気候変動に対抗する取り組み」において「A-」ランクの認定を受けました。これはヨーロッパ地域や同じセクターでの他企業の平均を大幅に上回ったスコアです。

 

CDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)について

CDPは、気候変動など環境分野に取り組む国際的なNGO(非営利団体)で、2000年にロンドンで設立されたプロジェクト「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト」がその前身です。環境分野で活躍していた有志によって設立され、気候変動が企業に与える経営リスクという観点で、世界の主要企業の「二酸化炭素排出量」や「気候変動への取組に関する情報」について、質問書を用いて情報収集を行い、集まった回答を分析、評価することで企業の取組情報を共通の尺度によって公開することを目指しました。CDPという団体の大きな特徴の一つに、「企業の株主である機関投資家を巻き込んだこと」が挙げられます。機関投資家が関心のある気候変動関連情報を収集、開示することに焦点を絞り、設立からおよそ2年で機関投資家35社(運用資産総額4兆米ドル)からの支持を集めたことでも知られています。

(参考:CDPとは・意味 _ Sustainable Japan

このように、CDPの存在は、地球全体を視野に入れた持続可能性というものが、企業価値を高める風潮を底上げしたことで、経済・産業界に大きく貢献してきたと言えるでしょう。

 

フェラーリの環境への取り組み

今回のCDPによる評価では、地球温暖化の軽減に対するフェラーリの努力と進歩が全面的に認められた形となります。

気候変動に関するCDPの質問書において、フェラーリは特にガバナンス、リスク管理、事業戦略のカテゴリーと、スコープ 1(事業者自らによる温室効果ガスの直接排出)、スコープ2(電力や熱の利用による間接排出)の排出量の正確な報告において、高い評価を得ている。

(参考:フェラーリの地球温暖化に向けた取り組みを、世界的な環境問題非営利団体が高評価 – GENROQ Web(ゲンロク ウェブ)

 

サスティナブルな企業スタンスと「カーボンニュートラル」達成に向けて

フェラーリが導入したサステナビリティを目指す取り組みの結果、近年は生産工場や車両からの排出量は継続的に減少しています。フェラーリの環境問題へのコミットメントは今後いっそう強まり、排出量を削減して残余量をオフセットする一連の活動を通して、「カーボンニュートラル」の達成を目指すとのことです。

 

工場・車両の排出量削減

フェラーリは近年、工場・車両の両者において、CO2排出量の削減に取り組んできました。フェラーリ初のプラグインハイブリッド車(PHV)である『SF90ストラダーレ』、『SF90スパイダー』もその一つです。

『SF90ストラダーレ』

(画像:フェラーリ初のPHEV「SF90ストラダーレ」が日本デビュー システム合計出力1000PSのハイブリッドパワートレインを搭載 【ニュース】 – webCGより抜粋)

パワートレインのシステム合計出力は1000PS、最高速度は340km/h、0-100km/h加速は2.5秒、0-200km/h加速は6.7秒、100km/hからの完全停止距離は29.5mというパフォーマンスを誇りながら、「e-4WD」によるフル電動走行駆動システムによって、最大25kmのゼロエミッション走行を可能にしています。

(参考:フェラーリ初のPHEV「SF90ストラダーレ」が日本デビュー システム合計出力1000PSのハイブリッドパワートレインを搭載

 

『SF90スパイダー』

こちらも特徴的なドライブモード「eドライブ」を搭載し、7.9kWh分が搭載されたバッテリーで最長25kmのEV走行を実現しています。

(参考:6000万円弱のフェラーリ「SF90スパイダー」を徹底解説! _ VAGUE _ ヴァーグ

 

「カーボンニュートラル」への批准

「カーボンニュートラル」とは、直訳すると、環境中の炭素循環量に対して“中立”であるということ。2020年の年末には日本でも大きな話題となった「203x年ガソリン車禁止」の報道が記憶に新しいところですが、つまり“地球環境において、CO2純排出量をゼロにすること”やその取り組みを指しています。F1業界は、2019年の発表によれば、2030年までにカーボンニュートラル化することを目指すという方針を発表しています。内燃機関でガソリンを燃焼させれば当然CO2が発生しますが、排出量の削減を進め、製造過程でCO2を取り込む合成燃料を使用するなどの対策によって、カーボンニュートラル化を達成しようということですが、この取り組みにはコスト面・スポーツカー本来の機能との拮抗面で様々な難題もあり、ファンの間でも議論を引き起こしているものです。

(参考:F1、環境問題とCO2排出削減に本腰。2030年までに”カーボンニュートラル”化を目指す

 

こうした事情を受けて、フェラーリにおいては所属するレーサーであるセバスチャン・ベッテルがカーボンニュートラルに対して

「とても野心的な目標だ」「間違いなく正しい方に進んでいると思う」「僕たちは変化を起こすために、実際に自分たちができることに集中する必要があると思うよ。これは個人としてだけでなく、スポーツとしても考えるべきことだ。」

等々、前向きな姿勢を示したことでも話題になりました。

(参考:ベッテル、F1が掲げる_カーボンニュートラル化_を支持「僕たちの時代に必須。待っている余裕はない」 _ F1 _ autosport webより抜粋・要約)

 

ちなみに、フェラーリの2019年のSustainability Reportは次のリンクで全文を読むことが出来ます。(全文英語表記):Sustainability Report

 

会社概要

会社名:藤和那須リゾート株式会社

代表者:ジョン・エルカーン(会長・CEO代行)

本社所在地:イタリア・エミリア=ロマーニャ州マラネッロ

設立年:1947年

URL:https://www.ferrari.com/ja-JP

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